ヤンセンファーマは本日(10月20日)、B細胞成熟抗原(BCMA)/CD3二重特異性抗体テクリスタマブ(商品名テクベイリ)について、日本人の再発/難治性多発性骨髄腫(MM)患者が対象の第Ⅰ/Ⅱ相MMY1002試験の第Ⅱ相パートにおいて、高い奏効率および深く持続的な奏効が示されたとする長期フォローアップデータを発表。なお、結果の詳細は第87回日本血液学会で発表された。 同試験の対象は、免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗CD38抗体を含む3つ以上の標準治療歴を有する再発/難治性MM患者40例。2年以上のフォローアップ(追跡期間中央値25.8カ月)解析により全体の76.9%に奏効が認められ、69.2%が完全奏効(CR)以上を達成した。 同試験第Ⅱ相パートでは、海外第Ⅰ/Ⅱ相MajesTEC-1試験で特定された第Ⅱ相パートの推奨用量(RP2D)による日本人患者(26例、年齢中央値67.5歳)の安全性および忍容性を評価。追跡期間中央値25.8カ月(範囲0.8~31.0カ月)における奏効率(ORR)は76.9%で、最良部分奏効(VGPR)以上が76.9%、CR以上が69.2%、厳格な完全奏効(sCR)は61.5%だった。一方、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存(PFS)、全生存(OS)の中央値は未到達だった。 安全性はMajesTEC-1の結果と一貫しており、新たなシグナルは認められなかった。