サノフィは昨日(10月21日)、高用量インフルエンザHAワクチン(商品名エフルエルダ筋注)について、3シーズン・46万人超の高齢者を対象とした大規模ランダム化比較試験(RCT)FLUNITY-HDにおいて、標準用量インフルエンザワクチン(標準用量ワクチン)と比べ入院リスクを有意に低下させることが示されたと発表した(関連記事「高用量4価インフルエンザワクチン、60歳以上の予防で承認取得」)。 同試験の対象は、2件のRCT(DANFLU-2、GALFLU)に参加した65歳以上の高齢者46万6,320例。解析の結果、標準用量ワクチンに比べ高用量ワクチンで、主要評価項目とした肺炎/インフルエンザによる入院が8.8%有意に低下(片側P=0.008)。また、心肺疾患による入院(追加で6.3%、P<0.001)、全入院(追加で2.2%、P=0.012)についても有意な低下が確認された。 なお、結果の詳細は『Lancet』に掲載されている。