新薬エクスプレス

ガザイバ、特発性ネフローゼ症候群の第Ⅲ相で好成績

中外製薬/日本新薬/ロシュ

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 中外製薬と日本新薬は昨日(10月30日)までに、抗CD20抗体オビヌツズマブ(商品名ガザイバ)について、ロシュ社が小児および若年成人の特発性ネフローゼ症候群(INS)を対象とした第Ⅲ相国際共同試験INShoreの良好なトップライン結果を報告したと発表した。

 同薬は、国内ではCD20陽性の①濾胞性リンパ腫、②慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)-を適応として承認されている。。

 INShore試験では、2~25歳のINS患者をオビヌツズマブ群とミコフェノール酸モフェチル(MFM)群に割り付けて治療した。主要評価項目とした52週時における持続的完全寛解(SCR、試験期間中に再発がなく、52週時に尿中蛋白質/クレアチニン比が0.2以下と定義)を達成した患者割合は、MFM群と比べオビヌツズマブ群で有意に多かった。副次評価項目のうち、無再発生存(RFS)、再発/死亡までの期間、52週時における累積コルチコステロイド使用量、再発回数などについても有意差が認められた。

 安全性プロファイルは、成人におけるオビヌツズマブの既知のプロファイルと一致していた。

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