日本イーライリリーは昨日(11月5日)までに、抗インターロイキン(IL)-23p19抗体ミリキズマブ(商品名オンボー)について、便意切迫感がある中等症~重症の活動性潰瘍性大腸炎(UC)患者が対象の第Ⅲb相単群非盲検試験LUCENT-URGEにおいて、便意切迫感の重症度・頻度と排便回数の早期改善が認められ、効果は28週時まで持続したと発表した。結果の詳細は、米国消化器病学会(ACG 2025、10月24~29日)で報告された。(関連記事「ミリキズマブ、潰瘍性大腸炎に対し長期の有効性示す」) 同試験では、対象に0、4、8週時にミリキズマブ300mgを点滴静注し、その後は28週時まで4週間隔で同薬200mgを皮下投与した。 解析の結果、①便意切迫感評価スケール(UNRS)の平均スコアは、ベースライン時の6.9に比べ、12週時が3.7、28週時が3.3となり、重症度が52%低下、②1日当たりの便意切迫感の頻度は、ベースラインの6.9回から12週時には3.1回と55%減少し、改善は28週時まで持続、③便意を感じてから排便まで15分以上待てる、または過去24時間に便意切迫感がなかったと回答した患者の割合は、ベースラインの4.1%に対し、12週時で15.7%、28週時で29.7%と増加-した。 安全性プロファイルは、従来の同薬の安全性プロファイルと一致しており、新たな安全性シグナルは観察されなかった。