ヤンセンファーマは本日(11月7日)までに、胎児性Fc受容体(FcRn)阻害薬ニポカリマブ(商品名アイマービー点滴静注1200mg、300mg)について、中等度~重度の成人一次性シェーグレン症候群(SS)を対象とした第II相多施設共同プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験DAHLIASにおいて、主要評価項目を達成したと発表した。結果の詳細はLancet(2025年10月24日オンライン版)に報告された。(関連記事「シェーグレン症候群に抗FcRn抗体が有効」) 同試験では、SS患者を2週間隔でニポカリマブ5mg/kg(低用量群)、同15mg/kg(高用量群)、プラセボを投与する群に1:1:1でランダムに割り付けた。主要評価項目とした24週時点におけるSSの疾患活動性指標Clinical European League Against Rheumatism Sjögren's Syndrome Disease Activity Index(ClinESSDAIスコア)の低下幅は、プラセボ群と比べ高用量群で有意に大きかった(最小二乗平均差−2.65、95%CI −4.03~−1.28、P=0.0018)。低用量群でも低下したが、有意差はなかった(同−0.34、−1.71~1.03、P=0.68)。 安全性プロファイルを見ると、忍容性は良好で新たなシグナルは認められなかった。 同薬は、日本では全身型重症筋無力症(gMG)を適応として、今年(2025年)9月に承認されている(関連記事「ニポカリマブ、全身型重症筋無力症で承認取得」)。