ノバルティス ファーマは本日(11月20日)、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬ブロルシズマブ(商品名ベオビュ硝子体内注射用キット120mg/mL)について、増殖糖尿病網膜症(PDR)に対する効能効果の追加および中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)の導入期の用法追加の承認を取得したと発表した。(関連記事「糖尿病黄斑浮腫、ブロルシズマブで転帰良好」) 日本におけるPDRの標準治療は汎網膜光凝固(PRP)だが、有害事象および合併症のリスクが少なく低侵襲性の新たな治療選択肢が求められていた。 これまで、nAMDに対する導入投与時の間隔は4週ごとで、頻繁な来院および推奨された投与間隔の硝子体内投与が患者・家族、医療従事者にとって大きな負担だった。また、治療アドヒアランスが低下にするとともに、視力の予後悪化につながる可能性が指摘されていた。今回の追加承認により、導入期における投与間隔が6週ごとに延長された。