薬剤詳細データ

一般名

ニロチニブ塩酸塩水和物

製品名

タシグナカプセル150mg

薬効名

その他の腫瘍用薬

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薬剤名

タシグナカプセル150mg

yj-code

4291021M2027

添付文書No

4291021M1020_1_29

改定年月

2023-07

第3版

一般名

ニロチニブ塩酸塩水和物

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤(チロシンキナーゼインヒビター)


用法・用量

通常、成人にはニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には、1回投与量は300mgとする。なお、患者の状態により適宜減量する。通常、小児には体表面積に合わせて次の投与量(ニロチニブとして1回約230mg/m2)を食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 体表面積 1回投与量 0.32m2以下 50mg 0.33~0.54m2 100mg 0.55~0.76m2 150mg 0.77~0.97m2 200mg 0.98~1.19m2 250mg 1.20~1.41m2 300mg 1.42~1.63m2 350mg 1.64m2以上 400mg

効能・効果

慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

CYP3A4を阻害する薬剤等


アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール等)リトナビルクラリスロマイシングレープフルーツジュース等


本剤の血中濃度が上昇することがあるため、CYP3A4阻害作用がない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。併用する場合は、観察を十分に行いQT間隔延長等に注意すること。また、本剤とアゾール系抗真菌剤(ケトコナゾール:国内未発売の経口剤)との併用により、本剤のCmax及びAUCはそれぞれ1.8倍及び3倍に上昇したとの報告がある。


これらの薬剤等はCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


CYP3A4を誘導する薬剤等


フェニトインリファンピシンカルバマゼピンフェノバルビタールデキサメタゾンセイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等


本剤の血中濃度が低下することがあるため、CYP3A4誘導作用が弱い薬剤への代替を考慮すること。本剤とリファンピシンの併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ1/3及び1/5に低下したとの報告がある。


これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある。


CYP3A4により代謝される薬剤


ミダゾラム等


これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とミダゾラムの併用により、ミダゾラムのCmax及びAUCはそれぞれ2.0倍及び2.6倍に上昇したとの報告がある。


本剤がこれらの薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


CYP3A4、P糖蛋白の基質及び阻害する薬剤


イマチニブ等


本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とイマチニブの併用により、イマチニブのAUCは18~39%、本剤のAUCは18~40%上昇したとの報告がある。


これらの薬剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害して本剤の血中濃度を上昇させる可能性、及び本剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害してこれらの薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。


抗不整脈剤


アミオダロンジソピラミドプロカインアミドキニジンソタロール等


QT間隔延長を起こすおそれのある他の薬剤


クラリスロマイシンハロペリドールモキシフロキサシンベプリジルピモジド等


,,


QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。


共にQT間隔延長の副作用を有するため。


胃内のpHを上昇させる薬剤


プロトンポンプ阻害剤等


本剤の吸収が低下することがある。本剤とエソメプラゾールの併用により、本剤のCmax及びAUCはそれぞれ27%及び34%減少したとの報告がある。なお、ファモチジン、制酸剤については、本剤と服用時間をずらすことで、本剤のCmax及びAUCに影響はなかったとの報告がある(ファモチジン:本剤投与10時間前及び2時間後に投与、制酸剤:本剤投与2時間前又は2時間後に投与)。


本剤の溶解度はpHの上昇により低下するため。


副作用:重大な副作用

1: 骨髄抑制

-汎血球減少(0.3%)、好中球減少(14.5%)、白血球減少(8.6%)、血小板減少(20.4%)、貧血(11.1%)があらわれることがある。血小板減少、好中球減少、貧血があらわれた場合には休薬、減量又は中止し、必要に応じてG-CSF製剤の投与、輸血を考慮すること。,2: QT間隔延長(3.1%)

-,,,,,,3: 心筋梗塞(1.1%)、狭心症(1.4%)、心不全(0.3%)

-症状や徴候がみられた場合には速やかに検査を行うこと。,4: 末梢動脈閉塞性疾患(0.9%)

-閉塞性動脈硬化症、末梢性虚血、四肢動脈血栓症等の末梢動脈閉塞性疾患があらわれることがあり、壊死に至った例が報告されている。観察を十分に行い、間欠性跛行、疼痛、冷感、しびれ等が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。5: 脳梗塞(頻度不明)、一過性脳虚血発作(0.3%)

6: 高血糖(6.8%)

7: 心膜炎(0.2%)

8: 出血(頭蓋内出血(頻度不明)、消化管出血(0.2%)、後腹膜出血(頻度不明))

-出血性ショックに至ることがある。9: 感染症

-肺炎(0.5%)、敗血症(0.2%)等の感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。,,10: 肝炎(0.2%)、肝機能障害(4.8%)、黄疸(0.6%)

-,11: 膵炎(2.0%)

-,,12: 体液貯留(胸水(0.5%)、肺水腫(頻度不明)、心嚢液貯留(0.3%)、うっ血性心不全(頻度不明)、心タンポナーデ(0.2%))

-急激な体重の増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。13: 間質性肺疾患(0.2%)

14: 脳浮腫(頻度不明)

15: 消化管穿孔(頻度不明)

16: 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)

-異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

副作用:その他副作用


皮膚 -発疹(41.4%)、そう痒症(15.6%)、脱毛症(11.4%)、皮膚乾燥(9.7%)、紅斑、皮膚炎、湿疹、皮膚色素過剰、多汗症、寝汗、皮膚剥脱、過角化-蕁麻疹、挫傷、皮膚乳頭腫、皮膚疼痛、ざ瘡-斑状出血、光線過敏、水疱、結節性紅斑、皮膚嚢腫、皮膚萎縮、脂腺過形成、皮膚肥厚、皮膚変色、顔面腫脹、剥脱性発疹、多形紅斑-手足症候群、点状出血、皮膚潰瘍
精神障害 -不眠症-不安、うつ病-不快気分、錯乱状態、失見当識
神経系障害 -頭痛(20.8%)、浮動性めまい、感覚鈍麻、味覚異常、末梢性ニューロパチー-片頭痛、嗜眠、錯感覚、意識消失、失神、振戦-健忘、知覚過敏、異常感覚、下肢静止不能症候群-注意力障害、視神経炎、顔面神経麻痺
眼 -眼乾燥、結膜炎、眼瞼浮腫、眼そう痒症、眼充血-光視症、結膜出血、眼痛、視力低下、眼窩周囲浮腫-眼瞼炎、眼刺激、網脈絡膜症、強膜充血、結膜充血、オキュラーサーフェス疾患、霧視、視力障害、眼出血-複視、眼部腫脹、視神経乳頭浮腫、羞明
耳・迷路障害 -回転性めまい-聴覚障害、耳痛-耳鳴
筋・骨格系 -筋骨格痛(17.1%)、関節痛(8.6%)、筋痙縮(8.3%)、背部痛-筋骨格硬直、筋力低下-関節炎、側腹部痛-関節腫脹、投与中止に伴う筋骨格系疼痛
消化器 -悪心(18.1%)、上腹部痛(8.8%)、嘔吐(9.0%)、便秘(7.9%)、下痢(7.6%)、腹痛(5.6%)、消化不良、腹部膨満、鼓腸、腹部不快感、胃腸炎-口内炎、口内乾燥、痔核、胃食道逆流-食道痛、胃潰瘍、裂孔ヘルニア、メレナ、歯肉炎、歯の知覚過敏、口腔内潰瘍形成、潰瘍性食道炎-吐血、亜イレウス
肝臓 -ビリルビン増加(29.9%)、ALT増加(26.4%)、AST増加(14.5%)、ALP増加、γ-GTP増加-肝腫大-胆汁うっ滞
呼吸器 -呼吸困難、咳嗽-鼻出血-発声障害、胸膜炎、肺高血圧症、口腔咽頭痛-胸膜痛、咽喉刺激感、喘鳴
心臓障害 -動悸-心房細動、頻脈、冠動脈疾患、徐脈、期外収縮-駆出率減少、心拡大、チアノーゼ、房室ブロック、不整脈-心雑音
血液 -リンパ球減少症-発熱性好中球減少症、好酸球増加症-血小板血症、白血球増加症
血管障害 -高血圧、潮紅-低血圧-血腫、血栓症-高血圧クリーゼ
腎臓 -血中クレアチニン増加-BUN増加-頻尿、排尿困難、着色尿、血尿-尿意切迫、尿失禁、腎不全
生殖器 -女性化乳房、勃起不全-月経過多、乳頭腫脹、乳房硬結、乳房痛
感染症 -毛包炎、鼻咽頭炎、ヘルペスウイルス感染-気道感染、気管支炎、カンジダ症-せつ、皮下組織膿瘍、肛門膿瘍、足部白癬-尿路感染
内分泌障害 -甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、続発性副甲状腺機能亢進症-甲状腺炎
代謝障害 -高コレステロール血症(5.4%)、糖尿病、食欲不振、高尿酸血症、脂質異常症、高トリグリセリド血症-痛風、低血糖-脱水、食欲亢進
全身障害 -疲労(10.8%)、無力症(6.6%)、末梢性浮腫(5.6%)、発熱、顔面浮腫、けん怠感、悪寒、胸部不快感、胸痛、疼痛-過敏症、熱感、重力性浮腫、限局性浮腫、口腔乳頭腫、冷感-インフルエンザ様疾患
臨床検査 -低リン酸血症(14.8%)、リパーゼ増加(10.5%)、血中アミラーゼ増加(6.2%)、低カリウム血症、低カルシウム血症、体重増加、体重減少-低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、血中インスリン増加、血中非抱合ビリルビン増加、CK増加、超低比重リポ蛋白(VLDL)増加、高カリウム血症、高カルシウム血症-血中副甲状腺ホルモン増加、トロポニン増加、LDH増加-高リン酸血症

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 1,793,839 0 3,360 28,913 126,939 278,663 352,571 369,317 449,531 169,103 15,442 0
女性 1,111,427 0 6,956 29,989 45,015 157,471 205,908 241,917 296,338 113,180 14,653 0
合計 2,907,460 0 10,316 58,902 171,954 436,134 558,479 611,234 745,869 282,283 30,095 0
男性 1,793,839 0 3,360 28,913 126,939 278,663 352,571 369,317 449,531 169,103 15,442 0
女性 1,111,427 0 6,956 29,989 45,015 157,471 205,908 241,917 296,338 113,180 14,653 0
合計 2,907,460 0 10,316 58,902 171,954 436,134 558,479 611,234 745,869 282,283 30,095 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道148,346
東北310,740
関東981,870
中部441,389
近畿490,040
中国・四国242,697
九州292,378
合計2,907,460
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道148,346
北東北113,617
南東北180,185
北関東154,006
南関東827,864
甲信越97,774
北陸93,835
東海298,029
関西441,791
中国128,342
四国114,355
北九州199,033
南九州55,518
沖縄75,654
合計2,907,460
都道府県別
都道府県名 合計
北海道148,346
青森県58,797
岩手県16,938
宮城県85,051
秋田県54,820
山形県42,582
福島県52,552
茨城県67,404
栃木県27,978
群馬県58,624
埼玉県184,842
千葉県152,527
東京都301,769
神奈川県188,726
新潟県35,313
富山県38,532
石川県45,036
福井県10,267
山梨県14,984
長野県47,477
岐阜県54,158
静岡県95,029
愛知県100,593
三重県48,249
滋賀県24,881
京都府71,197
大阪府209,719
兵庫県112,551
奈良県6,499
和歌山県16,944
鳥取県12,877
島根県11,538
岡山県27,490
広島県41,878
山口県34,559
徳島県9,915
香川県40,900
愛媛県41,998
高知県21,542
福岡県96,741
佐賀県3,164
長崎県16,006
熊本県47,957
大分県35,165
宮崎県23,020
鹿児島県32,498
沖縄県37,827
合計2,907,460