高齢乳がんの術前療法、3剤併用が有効 ベネズエラ・Sociedad Anticancerosa de VenezuelaのJuan J. Celis氏は、70歳以上でHER2陽性エストロゲン受容体(ER)陽性の未治療乳がん患者12例を対象に、術前補助療法としての抗HER2抗体トラスツズマブ+ペルツズマブ+抗エストロゲン薬フルベストラント併用療法の有効性と安全性を評価する第Ⅱ相試験を実施。その結果、細胞増殖のマーカーであるKi67発現は手術時に有意に低下し、67%が病理学的完全奏効(pCR)を達成、重篤な有害事象は認められなかったと米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough 2024(8月8~10日)で報告した。... 転移性腎がんへのアベルマブ+アキシチニブ ロシア・St. Petersburg Clinical and Research Center of Specialized Types of Oncological Medical CareのViacheslav Chubenko氏は、転移性淡明細胞型腎細胞がん(mRCC)患者に対する一次治療としての抗PD-L1抗体アベルマブ+VEGFRチロシンキナーゼ阻害薬アキシチニブ併用療法の有効性と安全性を検討する多施設リアルワールド研究RAVE-Renal studyを実施。その結果、客観的奏効率(ORR)および無増悪生存(PFS)は、第Ⅲ相試験と同等の良好な結果だったと米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough 2024(8月8~10日)で報告した。... 切除可能胃がん、標準療法+ICIが好成績 切除可能な局所進行胃がん/食道胃接合部がんに対する標準的な周術期治療はFLOT(フルオロウラシル+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル)療法である。フィリピン・St. Luke's Medical CenterのLorenz F. E. Revillas氏は、FLOT療法への免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の上乗せ効果を検証したランダム化比較試験(RCT)3件のメタ解析の結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough(BT)2024(8月8~10日、横浜市)で発表。ICI追加群で病理学的完全奏効(pCR)の達成が良好だったと報告した。... ASCO BT、国内で近未来の医療技術を議論 切除可能な局所進行胃がん/食道胃接合部がんに対する標準的な周術期治療はFLOT(フルオロウラシル+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル)療法である。フィリピン・St. Luke's Medical CenterのLorenz F. E. Revillas氏は、FLOT療法への免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の上乗せ効果を検証したランダム化比較試験(RCT)3件のメタ解析の結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO)Breakthrough(BT)2024(8月8~10日、横浜市)で発表。ICI追加群で病理学的完全奏効(pCR)の達成が良好だったと報告した。... 2024年開催学会レポート一覧に戻る