上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の新規治療を開発 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)は肘関節に見られる軟骨損傷で、野球をはじめとするスポーツの若年層アスリートに好発する。進行期のOCDに対する手術治療は膝から採取した骨軟骨柱移植が中心となっているが、正常膝関節への侵襲が懸念される。北海道大学病院スポーツ医学診療センターの門間太輔氏らは高純度アルギン酸(UPAL)ゲルに着目し、OCDに対する軟骨再生治療の臨床試験を実施。治療成績や今後の可能性について、日本スポーツ整形外科学会2024(9月12~13日)で発表した。... 超音波検査でオスグッド病を早期発見! 成長期の代表的な下肢スポーツ障害の1つOsgood-Schlatter(オスグッド・シュラッター)病(OSD)は、疼痛が増悪を来すと長期の運動制限を要するため、早期発見および早期復帰につながる治療戦略が重要だ。病態の本質は脛骨粗面二次骨化中心の部分裂離だが、金沢大学整形外科学講座講師の中瀬順介氏は「OSD診療には超音波検査が必須」と断言。その理由としてX線検査では描出されないOSDに特徴的な超音波検査における4つの所見を挙げ、診療のポイントや予後予測への応用の可能性などについて、日本スポーツ整形外科学会2024(9月12~13日)で発表した。... 2024年開催学会レポート一覧に戻る