腎機能で骨折抑制効果に違い、eGFRが指標に 骨粗鬆症至適療法研究会(A-TOP研究会)が行った医師主導型大規模臨床試験JOINT-05試験では、骨折リスクの高い原発性骨粗鬆症患者に対する副甲状腺ホルモン製剤テリパラチド(TPTD)週1回投与とビスホスホネート製剤アレンドロネート(ALN)の骨折抑制効果が比較され、ALN単独に対するTPTD→ALN逐次療法の優位性が示された。... 小・中学生の20%で骨密度が低下 成人のロコモティブシンドローム(ロコモ)有病率は非常に高く、深刻な問題となっているが、子供の筋力低下も増えており、子供の運動器機能の低下(子どもロコモ)も看過できない。和歌山県立医科大学整形外科学講座の寺口真年氏は、子どもロコモおよび生活習慣に着目して骨密度低下の要因を検討した大規模コホート研究KID locomo study(Katsuragi Integrated Defense for Locomotive Syndrome in Children Study)の結果を第26回日本骨粗鬆症学会(10月11~13日)で報告。... ロモソズマブの心血管リスクは他剤と同等 ロモソズマブは、2019年1月に世界に先駆けて日本で承認された骨粗鬆症治療薬である。骨形成促進作用と骨吸収抑制作用を併せ持つことから高い骨折予防効果が期待される一方で、心血管系の有害事象が指摘されていた。京都大学大学院社会健康医学系専攻薬剤疫学分野の桝田崇一郎氏は、骨粗鬆症患者を対象にロモソズマブの骨折予防効果および心血管イベントリスク(虚血性心疾患、脳梗塞、心血管イベントによる死亡)をテリパラチドと比較する過去起点コホート研究を実施し、結果を第26回日本骨粗鬆症学会(10月11~13日)で報告。... 2024年開催学会レポート一覧に戻る