アンデキサネット アルファの推奨患者とは? 第Xa因⼦(Xa)阻害薬内服下で生じた頭蓋内出血症例に対しては、Xa阻害薬中和薬アンデキサネット アルファが広く使用されているが、どのような症例に投与すべきかは明らかでない。済⽣会熊本病院(熊本市)脳卒中センター脳神経外科部長の山城重雄氏らは自験例を検討し、結果をSTROKE 2025(3月6~8日)で報告した。・・・ 五苓散の追加で粘膜浮腫関連合併症が軽減 くも膜下出⾎に対する脳血管攣縮予防薬クラゾセンタンに利尿薬を併用する術後管理では、粘膜浮腫関連合併症が生じる場合がある。岩⼿医科⼤学脳神経外科の⾚松洋祐氏らは、クラゾセンタン+利尿薬併用管理に五苓散を追加し、その効果を検討。結果について、STROKE 2025(3月6~8日)で「五苓散の追加により、粘膜浮腫関連合併症の軽減効果が認められた」と報告した。・・・ 〔MT Case Reports〕3回の入院で片麻痺性片頭痛が判明した50歳代男性 片麻痺性片頭痛は片頭痛発作に片麻痺を伴うもので、国際頭痛分類では片頭痛の一病型に分類されている。片頭痛性脳梗塞に至る可能性があるため、片頭痛の中でも特に発作の予防が重要とされる。葛西昌医会病院(東京都)脳神経外科の黒井康博氏はSTROKE 2025(3月6~8日)で、一過性脳虚血発作(TIA)と誤診され不幸な転帰をたどった片麻痺性片頭痛の50歳代男性症例を紹介した。・・・ 新規血栓溶解薬、脳梗塞発症12時間後まで有効 脳梗塞急性期の再開通療法は、適応となる時間が極めて限られる。東北大学大学院医工学研究科神経再建医工学分野教授の新妻邦泰氏は、血栓溶解作用と抗炎症作用を併せ持ち、従来薬より長い時間枠での使用を目的とした新規血栓溶解薬JX10(TMS-007)の開発経緯をSTROKE 2025(3月6~8日)で発表。・・・ 第Ⅺ因子阻害薬の臨床試験、最新状況は? 現在、国内外でさまざまな抗血栓薬が開発途上にある。日本医科大学武蔵小杉病院脳神経内科部長の長尾毅彦氏は、各抗凝固薬に関する臨床試験の最新データを概説し、海外で用いられている抗血小板薬なども含め新規抗血栓薬を広く紹介した上で、「特に第Ⅺ因子阻害薬のasundexian、milvexian、abelacimabなどが期待される」とSTROKE 2025(3月6~8日)で報告した。・・・ 虚血性脳血管障害の急性期にプラスグレルが有効 抗血小板薬プラスグレルは虚血性脳血管障害後の再発抑制を適応症として承認されているが、発症7日以内の急性期におけるエビデンスは十分でない。自治医科大学内科学講座神経内科学部門主任教授の藤本茂氏は、急性期のアテローム血栓性脳梗塞または高リスク一過性脳虚血発作(TIA)の患者を対象に、クロピドグレルを対照薬としてプラスグレルの有効性と安全性を評価するランダム化比較試験ACUTE-PRASの結果をSTROKE 2025(3月6~8日)で報告。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る