どう減らす? 一般病床の身体拘束 2001年に厚生労働省が展開した「身体拘束ゼロ作戦」により、介護施設では身体拘束の最小化が進んだ。その後、2024年度の診療報酬改定で入院基本料の算定要件に「身体的拘束最小化の基準」が加わるなど、一般病床においても身体拘束の最小化が求められている。国立がん研究センター東病院精神腫瘍科科長の小川朝生氏は第11回日本医療安全学会(3月15~16日)で、一般病床で有用な身体拘束最小化のアプローチを解説。・・・ ウガンダで目指す公的医療の基盤づくり 国際協力機構(JICA)では日本発の品質管理手法を「5S-KAIZEN-TQM」としてまとめ、途上国における保健医療サービスの質改善を支援している。「5S」は整理(Sort)、整頓(Set)、清掃(Shine)、清潔(Standardize)、しつけ(Sustain)の頭文字を取った標語、「KAIZEN」は問題を把握し改善していくプロセスで、最終的に総合的品質管理(Total Quality Management;TQM)につなげるというものだ。株式会社国際テクノ・センター顧問/台湾・臺北醫學大學客座教授の半田祐二朗氏は第11回日本医療安全学会(3月15~16日)で、自身が関わったウガンダにおける5S-KAIZEN-TQMの取り組みを紹介。。・・・ 〔大会長に聞く〕医療安全を国内外の視点で考える 第11回日本医療安全学会学術総会のテーマは「Think globally, Act locally. 改善しつづける安全な医療システムへ」。代表総会長を務める国立病院機構名古屋医療センター外科・医療安全管理部部長/藤田医科大学大学院病院経営学・管理学教授の安田あゆ子氏と同学会理事長で浜松医科大学教授の大磯義一郎氏に、今学会の見どころを聞いた。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る