急増する凍結胚、半数以上が10年以上経過 体外受精を含む生殖補助医療(ART)は、不妊治療の中心的役割を担っており、2022年の国内における全出生児の10人に1人がARTで誕生している。ARTの90%以上は凍結融解胚移植(FET)であるが、妊娠成立後に残存する凍結胚の管理が課題となる。福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センターセンター長の高橋俊文氏は、凍結胚の長期保管の現状について第77回日本産科婦人科学会(5月23~25日)で「凍結胚の保管数は急増しており、半数以上が10年以上経過している」と指摘した。・・・ ファイトケミカル摂取で更年期症状が緩和 ポリフェノールやカロテノイドをはじめとした植物由来化学物質「ファイトケミカル」は、抗酸化・抗炎症作用などにより健康維持への寄与が期待されている。東京科学大学病院周産・女性診療科/茨城県地域産科婦人科学講座の尾臺珠美氏らは、中高年女性を対象にファイトケミカル摂取と更年期症状および身体組成/身体機能との関係を検討。「ファイトケミカルを多く摂取することで、更年期症状の血管運動神経症状(VMS)が緩和される可能性が示唆された」と第77回日本産科婦人科学会(5月23~25日)で報告した。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る