明らかな適応のない患者のPPI、H2ブロッカーを中止せよ! 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする N Engl J Med(2018; 378: 2506-2516) に「入院患者の上部消化管出血予防」がありました。読んでいてひどくギクリとしましたのでまとめてみました。 著者の名前である"Deborah Cook"の"Deborah"って一体どういう語源なのだろうと調べてみたところ、ヘブライ語で bee (蜂)のことでした。ユダヤ系の名前なのですね。 本日の総説、最大のポイントは「明らかな適応のない患者のプロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor; PPI)、H2ブロッカーを中止せよ!」です。 その理由は、 「ICU患者、人工呼吸器患者、DAPTで制酸薬使用を推奨する!しかしリスクのない一般病棟患者、退院患者には投与するな! 院内肺炎、C. difficile感染が増加する!」 です。 退院後も、制酸薬が続行されていることが多過ぎるというのです。 N Engl J Med総説「入院患者の上部消化管出血予防」重要点は下記8点です。 ICU・人工呼吸器患者・DAPTでは制酸薬投与推奨! 一般患者は制酸薬で腸内細菌叢が乱れ、肺炎、C. difficile増加! 制酸薬による感染の罹患率、死亡率、コストは胃腸出血より高い 胃虚血で粘膜層破綻、H+の酸素・CO2による胃腔→粘膜層へのdiffusion低下 ストレス潰瘍は2日以上の挿管・人工呼吸器使用、ICU入室、凝固障害で発生 一般病棟患者のストレス潰瘍発生は0.4%以下 ストレス潰瘍予防にはH2ブロッカーよりPPIが有効! C. difficile感染でPPIは抗菌薬に次ぐリスク因子!!! 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×