NEJMに学ぶ急性単純性虫垂炎の治療 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする N Engl J Med(2021 Sept 16; 385: 1116-1123)に急性単純性(uncomplicated)虫垂炎治療の総説がありました。 興味津々で読みました。 最大のポイントは以下の通りです。怒濤の反復を! 「虫垂炎の抗菌薬による保存治療は約9割で2日以内に初期改善見られるが、約3割で手術に至る。糞石がある場合は8割初期改善するが、4割は手術に至る。ただし回腸・盲腸切除まで至ることはまれ。抗菌薬はまず静注でカルバペネム(この論文ではertapenem)かセフトリアキソン(CTRX:ロセフィン、グラム陰性桿菌カバー)、および静注メトロニダゾール(アネメトロ、嫌気性菌カバー)投与、以後経口でキノロンか高世代セフェム(例えばセフジニル:セフゾン、グラム陰性桿菌カバー)+メトロニダゾール(フラジール経口、嫌気性菌カバー)を7~10日投与。単純性虫垂炎なら2日で症状改善するはず、それ以上かかる場合は手術考慮」 N Engl J Med総説「急性単純性虫垂炎の治療」最重要点は以下の7点です。 抗菌薬で9割初期改善、3割手術。糞石(+)で8割改善、4割手術(回腸・盲腸切除はまれ) 抗菌薬はアネメトロ静注+カルバペネム/CTRX静注の後、経口セフゾン+フラジールで計7~10日 鎮痛にはNSAIDを頓服でなく定時投与せよ、出血増えない。制吐薬投与せよ 抗菌薬群は手術群より穿孔少ない。糞石あると合併症は抗菌薬群6%、手術群4% 就労不能期間は抗菌薬群が手術群より短い 退院1~2日で再診。通院、入院は抗菌薬群が手術群より多い。がんで虫垂炎様のことも 抗菌薬により症状は2日で改善するはず、手術時より早い。2日で改善しないときは手術考慮 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×