耐性化が進む知られざる性感染症

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

性感染症_AdobeStock_298204059.jpeg

© Adobe Stock ※画像はイメージです

研究の背景:Mycoplasma genitalium(マイコプラズマ・ジェニタリウム)は、急激なスピードで薬剤耐性化が進んでおり、治療薬が限られる

 ニュースになっているためご存じの方も多いかもしれないが、現在新型コロナウイルス感染症に隠れて梅毒が流行中である。私が診察している性感染症の専門クリニックでは、年間300例近くの新規の梅毒患者が受診しており、実際に毎日のように患者が来院しているような状態である。梅毒に対してはペニシリンが非常に効果的であり、ほぼ100%治癒が可能である。そのため、梅毒は適切な検査と治療を行うことができれば、ほとんどの患者を治療することが可能となっている。 しかし、現在ものすごいスピードで抗菌薬に対して耐性化が起きてしまっている「性感染症」があるのをご存じだろうか。今回は、Mycoplasma genitalium(マイコプラズマ・ジェニタリウム)に関する最新論文を紹介したいと思う。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする