「常識」を問うー多剤併用療法は本当に「悪」か?

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

研究の背景:抗精神病薬の単剤化は「当然の流れ」

 数十年前の日本の精神科病院では、統合失調症患者に対して抗精神病薬の多剤併用療法が広く行われており、パーキンソニズム、遅発性ジスキネジア、便秘、心毒性などさまざまな副作用の原因となっていた。その後、診療ガイドライン(GL)が整備され、単剤化が推進されている。うつ病の診療GLにおいても、抗うつ薬の単剤使用が原則とされており、単剤化は精神科診療において当然の流れと見なされている。

 そのような中、本当に単剤化により副作用が減るのかという、従来の「常識」を問う研究が報告された(Am J Psychiatry 2023年3月22日オンライン版)。

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