NEJM総説:成人の喘息 付けたり:SOB、FACOM 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする N Engl J Med(2023 Sep 14; 389: 1023-1031)に「成人の喘息(Asthma in Adults)」の総説(Clinical Practice)がありました。 今回、この総説を読んで大きな感慨を覚えたのは、喘息治療で長年月使用されてきたSABA(short-acting β2 agonists、商品名メプチン、ベネトリン、サルタノール、ブリカニール、ベロテック、フェノテロール)使用の終焉です。軽症喘息では「吸入ステロイド+LABA(long acting β2 agonists、シムビコート、ブデホル)」を発作時吸入するだけで維持(controller)は不要というのです。 小生の長男は軽症小児喘息でしたが発作時のメプチン(SABA)しか使ったことがありませんでした。 2023年のGINA(Global Initiative for Asthma)のガイドラインでは第2選択(track 2)としてSABAの使用は残されてはいるのですが、LABAが手に入らないような後進国向けのやむをえない選択肢です。Track 2はリスク、死亡率が高いので極力避けてtrack 1(吸入ステロイド+LABA)にします。 N Engl J Med(2023 Sep 14; 389: 1023-1031)総説「成人の喘息」の最重要点は下記7点です。 時間のない方は下記7点の怒涛の反復をしてください。興味のある章だけ読めば十分です。 軽症喘息は発作時、ステロイド+LABA配合剤(シムビコート、ブデホル)吸入、定期薬は不要!SMART! GINA2023:重症化とともにICS+LABAを随時→定期→LAMA追加→生物学製剤追加 RelieverのSABAやSABA+ステロイドをLABA+ステロイド変更でリスク3割減。LAMA追加可 重症で血中好酸球>150/μL、喀痰好酸球>2%、FeNO>20、IgE 30~700で生物学的製剤考慮 喘息コントロール自己採点表、不良なら治療step up、3カ月コントロールで step down 小児喘息は思春期に寛解、成人で再発多い。慢性咳嗽、wheeze、息切れの鑑別 MDIは正しい吸入を:カニスターよく振り3~4回空打ち後ゆっくり吸入10秒息こらえ なお本年のLancet(2023 Mar11: 401:858-873)にも喘息のセミナーがあり、まとめてありますので併せてお読みください(関連リンク1)。特に生物学的製剤を使う重症例は下記Lancetの方が詳しいです。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×