アレルギー性喘息へのアレルゲン免疫療法のススメ
研究の背景:アレルゲン免疫療法はアレルギー性喘息の根本的な解決策になりうるか?
喘息は寛解と増悪を繰り返す疾患であるため、増悪要因の排除はとても重要だ。感染、喫煙、肥満、月経や妊娠、運動や過換気、併存疾患のコントロール不良などに加えて、"感作アレルゲンへの曝露"というのも大変重要な位置を占めている。いわゆるアレルゲンとアレルゲン特異的IgE抗体の結合による免疫反応であるⅠ型アレルギー反応への対処法は、基本的に原因となるアレルゲンの十分な回避とその実践であり、薬物療法は対症療法の意味合いしかない。そのため、症状を抑えるべく次々と処方薬が増えていく経験のある医師も多いのではないか。
しかし、Ⅰ型アレルギー反応を起こすアレルゲンが疾患増悪の原因となっている場合、その原因アレルゲンを用いたアレルゲン免疫療法(Allergen Immunotherapy;AIT)を行うことは、根本的な解決策となりうる。ダニアレルゲンを用いたAITには、舌下免疫療法(sublingual immunotherapy;SLIT)と皮下免疫療法(subcutaneous immunotherapy;SCIT)があり、効果に大きな違いはないとされている。
ダニアレルゲンを用いたSLITは、ダニアレルギー性鼻炎に対して症状改善効果が実証されている。日本では保険適用がある治療法なので、ダニによるアレルギー性鼻炎のコントロール不良が増悪要因の喘息では効果が期待できる。加えて、ダニへの曝露が喘息の増悪要因である場合、喘息そのものにも効果が期待できると考えられる。今回は「喘息に対するアレルゲン免疫療法」と題した最新のレビューを、ダニアレルゲンによるSLITに焦点を当ててご紹介する。(J Allergy Clin Immunol Pract 2024; 12: 23-30)
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関谷 潔史(せきや きよし)
国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科部長
2001年東邦大学医学部卒業。同大学大森病院呼吸器内科、労働者福祉健康機構東京労災病院呼吸器内科などの勤務を経て、2006年から国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科ならびに臨床研究センターで勤務。日本アレルギー学会専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医。
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