性感染症予防薬の正しい使用方法とは?
米・Doxy PEPガイドラインを解説
研究の背景:ようやくガイドラインが整備されたDoxy PEP。でも、「抗生物質を予防的に飲む」って、いろんな意味で本当に大丈夫?
性感染症である梅毒の患者数は日本のみならず世界的に増加傾向にある。国内では、昨年(2023年)における年間梅毒患者報告数は1万5,092人と、感染症発生動向調査の全数把握疾患(5類感染症)に定められた1999年以降、最多であった2022年を上回り、2年連続で1万人を超えた(2022年1万3,221人、2021年7,978人、2020年5,871人)。また、性器クラミジア感染症も2016年から増加傾向にあることが定点調査から判明している。
そのような状況で、クラミジア、淋菌、梅毒といった性感染症を予防する方法があることをご存じだろうか?
それはDoxy PEP(Doxycycline Post-Exposure Prophylaxis)というものであり、性行為後72時間以内にドキシサイクリン(商品名ビブラマイシン)200mgを服用することによって、性感染症を予防できるという方法である。以前、この連載でも紹介したが(関連記事「性行為後の抗菌薬複葉で性感染症60%減!?」)、安易に抗菌薬を使用することによって耐性菌が出現してしまうのではないか、といった問題があり、どのような対象にDoxy PEPが使用されるべきかが議論されていた。
この度ようやく、今年6月6日に米疾病対策センター(CDC)からDoxy PEPのガイドラインが刊行された。今回は、このガイドラインを中心に読み解いていきたい。
CDC Clinical Guidelines on the Use of Doxycycline Postexposure Prophylaxis for Bacterial Sexually Transmitted Infection Prevention, United States, 2024
Recommendations and Reports / June 6, 2024 / 73(2); 1-8
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小堀 善友 (こぼり よしとも)
プライベートケアクリニック東京 東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。









