「ポリープ状脈絡膜血管症」「加齢黄斑変性」の改称を提案 新たなOESの発見を契機に 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:網膜色素上皮下の新規病変の画像所見とは ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)は、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)の中で最も頻度の高い一亜型とされ、インドシアニングリーン蛍光造影(ICGA)により動脈瘤性拡張、いわゆるポリープ状病巣(PL)を伴った分枝状血管ネットワークが描出される(Ophthalmology 2021; 128: 443-452)。これまで、光干渉断層計(OCT)でPLの本体を観察する試みは多くなされている〔拙著『診断力がアップする!OCT・OCTAパーフェクト読影法』(羊土社)も参考にされたい〕。 PLに相当する部位には、症例の約50〜80%で網膜色素上皮(RPE)下リング状構造(Sub-RPE Ring)が認められる(写真1)。動脈瘤性拡張を伴う管腔を反映している可能性が指摘されており、狭小なピークを持つRPE剥離の内部に位置する。病変の境界は高反射で、内部の反射強度には変化が見られる。また、ICGAではPLに色素貯留が生じ、中期相において典型的な"ポリープ状"の外観を呈する。 写真1.Sub-RPE Ring PLは出血のリスクが高く、抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法に対する抵抗性を示すことがある。手術で摘出されたPCV病変の組織学的解析では、VEGF陽性の薄壁・拡張性の増殖性線維血管組織が確認されているが、PLの構造については動脈瘤性拡張ではなく、複雑な血管網を含むとの報告もある。これはOCTアンギオグラフィー(OCTA)や組織学的解析の知見とも一致する。 今回は、PCV症例における従来のPLとは異なる新たなRPE下の新規病変の画像所見を報告した研究について紹介する(Retina 2025; 45: 435-445)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×