視力回復に限界説?加齢黄斑変性への抗VEGF療法

soziniberceptの開発におけるP2およびP3結果の乖離

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研究の背景:VEGF-C/Dを標的としたsoziniberceptの開発

 抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法は、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)に対する標準治療であるが、その限界も指摘されており、新たな血管新生関連経路への介入が模索されている。中でもVEGF-C/Dを標的とするsozinibercept(OPT-302)は、VEGF-A阻害薬との併用による視力および解剖学的転帰の改善を目指して開発が進められてきた。今回は、nAMDのサブタイプでアジア人に多いポリープ状脈絡膜血管症(PCV)に対するラニビズマブ+sozinibercept併用療法の有効性を評価した第Ⅱb相試験のサブグループ解析Ophthalmol Sci 2025年3月12日オンライン版)と、その後に豪州・Opthea社から発表された第Ⅲ相試験COASTの結果2025年3月24日リリース)を紹介し、現在のnAMD治療の課題について考察する。

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