精神科医が考察、GLP-1RAの自殺リスク 最新のメタ解析から 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:GLP-1RAの使用が増加、自殺リスクは大丈夫か? 以前の本連載で、低カロリー食が抑うつに有効な可能性について紹介した(関連記事「肥満を是正するとうつ病は改善するか?」)。肥満症の治療には、肥満手術(減量・代謝改善手術)も行われるが、肥満手術後に自殺のリスクが高まることも知られている(Obes Rev 2013; 14: 369-382)。 最近話題の肥満症治療といえば、GLP-1受容体作動薬〔GLP-1RA:セマグルチド(商品名ウゴービ)など〕である。肥満手術後にGLP-1が増加することが知られていることもあって(Ann Surg 2009; 250: 234-241)、GLP-1RAで自殺念慮が増加する可能性が懸念されていたが(Diabetes Obes Metab 2017; 19: 1529-1536)、2023年、欧州医薬品庁(EMA)の安全性委員会はアイスランド医薬品庁からの報告を基に、GLP-1RAによる自殺念慮・自傷行為のリスクに関する調査を開始した。 GLP-1RAの使用が増加していることから、こうした副作用のリスクの有無を確認することは重要である。今回取り上げる研究では、プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)のシステマチックレビューとメタ解析により、糖尿病または肥満の成人患者におけるGLP-1RAの使用と自殺・自傷関連有害事象との関連性が評価された(JAMA Psychiatry 2025年3月19日オンライン版)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×