爆発的に増えるPADへの対応を考える
背景①:末梢動脈疾患(PAD)とは?
PADは足の血管に動脈硬化が起こって、十分な血液が流れなくなることで発症します。かつてはASO(閉塞性動脈硬化症)などとも呼ばれていましたが、罹病者数が増えるにつれて「大血管の閉塞」ばかりでなく「狭窄」や「中・小血管」でも臨床的に問題になることが増えてきたことを受けてPADという用語の方がよく使われるようになってきています。 このPADですが、心臓の冠動脈と違い、下図のように足は血管が何本も末梢に向けて流れています:
・大腿動脈に対応して深大腿動脈などの細かい枝が何本かあります
・膝下ではさらに前脛骨、後脛骨、腓骨動脈の3本に分かれ、それぞれが枝を出しています

ですので、1本や2本閉塞したとしても心臓のようにすぐに心筋梗塞になるということはないのですが、最近はどうも患者さんの高齢化に伴い、1本が既に狭くなっていたところに、さらにもう1本も閉塞してしまうということが起こるようになり、すでに米国では55歳以上の成人の10%程度にPADがあると推計されています。
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香坂 俊(こうさか しゅん)
慶應義塾大学 循環器内科 専任講師。 1997年に慶應義塾大学医学部を卒業。1999年より渡米,St Luke's-Roosevelt Hospital Center にて内科レジデント ,Baylor College of Medicine Texas Heart Institute にて循環器内科フェロー 。その後,2008年まで Columbia University Presbyterian Hospital Center にて循環器内科スタッフとして勤務。
帰国後は,循環器病棟での勤務の傍ら主に急性期疾患の管理についてテキストを執筆〔「極論で語る循環器内科 第二版 」(丸善),「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」(医学書院),「急性期循環器診療」(MEDSI)〕。2012年からは循環器領域での大規模レジストリデータの解析を主眼とした臨床研究系大学院コースを設置 (院生を随時募集中)。









