重症喘息に3つの患者群、最もBioが効くのは?

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研究の背景:Bioは個人差が大きい

 現在、日本で使用できる喘息の生物学的製剤(Bio)には5種類の選択肢があるが、タイプ2炎症を有する重症喘息に対して、どの製剤も割としっかり効いてくれるイメージを持っている臨床医は多いだろう。しかし、その効果には個人差が大きいことが臨床現場で課題となっている。

 デンマークの研究グループが、Bio導入前の疾患経過から重症喘息の3つの特徴的なパターンを見いだし、どのような患者群で最もBioの効果が期待できるのかを明らかにした(Eur Respir J 2025年1月30日オンライン版)。

倉原 優 (くらはら ゆう)

国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科医師。2006年、滋賀医科大学卒業。洛和会音羽病院での初期研修を修了後、2008年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本感染症学会感染症専門医、インフェクションコントロールドクター、音楽療法士。自身のブログで論文の和訳やエッセイを執筆(ブログ「呼吸器内科医」)。著書に『呼吸器の薬の考え方、使い方』、『COPDの教科書』、『気管支喘息バイブル』、『ねころんで読める呼吸』シリーズ、『本当にあった医学論文』シリーズ、『ポケット呼吸器診療』(毎年改訂)など。

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