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心筋梗塞後の"減煙"で生存期間が改善―イスラエル

 2011年08月05日 10:38

 初めて急性心筋梗塞を発症した後も禁煙できない継続喫煙者の場合でも,1日のたばこの本数を減らすことで長期生存の改善に一定の効果が得られると,イスラエルの研究グループが米医学誌「Journal of the American College of Cardiology」(2009; 15: 2382-2387)に発表した。

 同研究グループは,1992~93年に初めて急性心筋梗塞を発症し、治療後に退院した65歳以上の1,521人を2005年まで追跡。登録時と追跡中に4回,喫煙習慣を含むデータを収集し、非喫煙者,急性心筋梗塞発症前の禁煙者,発症後の禁煙者,継続喫煙者の長期的な死亡のリスクを比較した。

 喫煙群は非喫煙群と比べて平均年齢が若く,男性が多く,高血圧と糖尿病の有病率が低かった。中央値で13.2年の追跡の結果、死亡したのは427人。継続喫煙群と比較した死亡リスクは、非喫煙群が43%、発症前禁煙群が50%,発症後禁煙群が37%それぞれ低かった。

 継続喫煙群では,発症後に1日の喫煙本数を5本減らすことが死亡リスクの18%低下と関係することが示された。

Medical Tribune紙 2010年1月7日号 掲載

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