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活動的な日常で認知症が予防可能に―独研究

 2011年08月05日 10:38

 身体活動(日常生活上で行う運動)が活発だと認知障害の発症率が低下するとの研究結果を、ドイツの研究グループが米医学誌「Archives of Internal Medicine」(2010; 170: 186-193)に発表した。

 身体活動と認知障害の関係についてはデータが限られ、結果も一致していない。同研究グループは2001~03年、ドイツ・バイエルン州南部に住む55歳以上の男女3,903例を登録し、2年間追跡した。

 身体活動の度合いにより無活動、中等度活動(週3回未満)、高度活動(週3回以上)の3群に分類。認知機能を6項目の認知障害テスト(6CIT)で評価し、2年後の認知障害の発症を比較した。

 登録時に認知障害が確認された418例を除外した3,485例のうち、207例(5.9%)が新たに認知障害を発症した。分析の結果、無活動群に比べ中等度および高度活動群では認知機能障害の発症リスクがそれぞれ43%、46%低下した。

 この中から、6CITのスコアが低く、認知機能の低下や軽度認知障害が認められない2,029例を対象とした解析では、中等度および高度活動群のリスク低下はさらに顕著になった(それぞれ56%、54%の低下)。

Medical Tribune紙 2010年2月11日号 掲載

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