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川合俊一さんインタビュー(1)

 2012年02月06日 10:15

 今年は花粉の飛散時期が例年より遅れ、飛散量は少なめと予測されていますが、鼻詰まりによる息苦しさや目のかゆみを思い出すと、今からゆううつになる人も多いのではないでしょうか。日本の男子バレーボール界をリードしてきた川合俊一さんは、花粉症という言葉が広く定着する前から、花粉に悩まされていたそうです。オリンピック代表の経験を基に早くからスポーツによる教育と健康の大切さを提唱してきた川合さんに、花粉症対策や現役から引退後までの健康維持について聞きました。

――いつごろから花粉症に悩まされていたのですか。

 10歳ごろだったと思います。生まれは新潟県の糸魚川なんですけど、8歳から東京で暮らすようになり、その2年後に発症した計算になります。当時は花粉症っていう言葉もなかったし、とにかく毎年春になると目から涙があふれたり、喉がかゆくなったりして、子供ながらに「おかしいなぁ」と感じていたんです。

 卒業式のシーズンなので、最初は「上級生と別れるのが寂しいから泣いているのかな」って考えたりもしたんですけど、そんなに親しい先輩もいなかったので、やっぱり違うだろうと(笑)。でも原因が分からないし、とりあえず鼻詰まりを解消するため、中学でバレーボールを始めてからは、試合前に鼻炎用の薬を使っていましたね。

――バレーボールのプレーにも影響があったのではないですか。

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 花粉の飛散が本格化する2~3月は、国内のバレーボールリーグが行われている時期なので大変でした。試合中はアドレナリンが分泌されることで粘膜が収縮するらしいので、そこまで気にならなかったんですが、試合の前後がひどかった。ずっと鼻詰まりで口呼吸だから夜も眠れず、口も渇くし、当時は体力が落ちて調子を落とす選手も少なくなかったと思います。

 僕の場合は、花粉症と分かってからはできるだけその時期は外出を控えていました。花粉に触れさえしなければいいわけですが、おかげで活動範囲は制限されましたね。

 周りには、沖縄や北海道は東京に比べたら花粉の飛散が少ないという話を聞いて、毎年花粉のシーズンになると沖縄に行ったりしている人もいるぐらいです。今ぐらいの知識があれば、もっと有効な対策ができたんでしょうけど。

  • 花粉症に対するステロイド注射療法は人によってメリットとデメリットが異なるため、治療を受ける場合は専門医とよく相談してください。

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