〈「へんなの、へーんなの!」とアリス。「あたし、望遠鏡みたいにちぢまっちゃってるのね」。そしてたしかにそのとおり。アリスはいまや、身のたけたったの25センチ。〉

 これはルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』の一節だが、不思議の国のアリス症候群では、この童話でアリスが体験した数々の奇妙な感覚が現れる。「てんかん、片頭痛、離人症のほか、脳腫瘍や薬物が原因で症状が出現する場合もあります。神経内科、脳神経外科、精神科のいずれかへの受診が必要です」と京都大学大学院人間・環境学研究科の新宮一成教授(精神医学)は話す。