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死は誕生日を好んで訪れる? 他の日より死亡率14%上昇

 2012年06月13日 10:07

 「誕生日」と「死」、両者の関係はポジティブなのか、ネガティブなのか。誕生日のような個人的意義のある日と死の関連について、「死の延長効果」(death postponement)と「記念日反応」(anniversary reaction)という相反する仮説が提唱されている。この仮説を検証した研究が、スイス・チューリヒ大学のVladeta Ajdacic-Gross氏らにより、5月31日付の米医学誌「Annals of Epidemiology」(電子版)に報告された。40年分のスイス国内の死亡統計データを解析した結果、誕生日には他の日に比べ死亡率が約14%上昇していたとの結果が得られたという。

死亡率上昇は60歳以上でのみ

 Ajdacic-Gross氏らは、1969~2008年に死亡した238万997人分のデータを解析。その結果、誕生日では他の日に比べて死亡率が13.8%上昇していた。男女間の差はほとんどなかったが、年齢別の解析からは男女とも60歳以上でのみ誕生日での死亡率上昇(11~18%)が見られた。なお、1歳未満は解析対象から除外されている。

 さらに同氏らは、誕生日での死亡率上昇に寄与した死因を解析。誕生日には、心筋梗塞などの心血管疾患とがんによる死亡が通常より増加していたとの結果を示された。このほか、女性では同時点で脳卒中による死亡が、男性では自殺や事故による死亡の増加が認められた。男性の超過死亡の死因をさらに詳しく見たところ、転落死が自殺・事故の半数近くに上っていた。

 今回の結果から、Ajdacic-Gross氏らは「誕生日に死の結末を迎える人の数がこれまで考えられていたより多い可能性がある」と結論。誕生日の「記念日反応」「バースデー・ブルー」仮説が支持される結果だったとしている。

 また、がんによる死亡が誕生日に増えていたとの結果に驚いたとし、今回の検討からはすぐに明言できないが、誕生日での死亡率上昇にストレスや社会心理学的な問題が関連するのではないかと考察した。

 この論文を報道した英紙テレグラフの記事※こちらのリンクはただいま無効中です。では、誕生日と死亡日が同じ有名人として、英劇作家のシェークスピアやハリウッド女優のイングリッド・バーグマンを紹介。日本でも加藤清正や坂本龍馬(旧暦上での日付)、映画監督の小津安二郎などが生没同日の有名人として知られている。

(編集部)

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