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叶和貴子さんインタビュー(関節リウマチとの闘い)(1)

 2012年12月10日 15:00

 1991年に関節リウマチを発症、つらい症状を抱えながらも仕事を続け、舞台の最終日を期に芸能活動の休止を決意。関節リウマチと自分自身、そして家族と向き合う3年間を経て復帰。発症から20年が経過した今、叶和貴子さんに、関節リウマチと付き合う中で思ったこと、見えてきたものを伺いました。

――関節リウマチを発症する前の健康状態は?

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 子供の頃から健康優良児で、学生時代には陸上部で活躍するなど、スポーツは大好きでした。芸能界に入ってからもとにかく健康体で、これといった病気一つしませんでしたね。時代劇で岡っ引きの役を演じたことがあるんですが、お芝居についてはほめられないのに、「走るフォームがきれいだ」と言われて喜んだこともありました(笑)。女優としてしとやかなイメージが先行していましたが、共演する役者さんから「こんなにギャップのある女優はいない」と驚かれるほどアクティブでした。

――病気に気付いたきっかけは?

 1991年の年末、お芝居の稽古でとても忙しかったときなんですが、喉の扁桃(へんとう)が腫れて高熱が出ました。電気毛布を掛けても厚着をしてもとにかく悪寒が強く、さらに、今までに感じたことのない体の痛みを覚えたんです。病院で診てもらって血液検査を受けたところ、お医者さんから「関節リウマチの可能性があります。リウマチ内科を受診して、きちんと検査を受けてください」と言われました。

 でも、熱が下がると体の痛みも消えちゃったんですよ。リウマチと言われてもピンとこなかったし、まさか私の年齢でかかる病気だとも思っていなかったので...。それに、詳しい検査を受けることへの恐怖心も少しありました。結局、症状が治まったからいいか、と検査を受けに行かなかったんです。

 その後も忙しく仕事を続けていたんですが、疲れたときに体のどこかが痛くなるように。そのうち、朝起きると手がこわばるなど、何となく違和感を覚えるようになり、「もしかしてリウマチの症状なのでは...」と不安になってきました。舞台の仕事がいくつか入っていたので、ひどくなったらどうしようという焦りの気持ちも芽生え始め、専門科で診てもらうことにしたんです。扁桃炎のときから2~3年が経過していました。

――診断の結果、関節リウマチだったのですね

 はい。「今日からはきちんと治療しましょう」とお薬が処方され、言われるままに注射も受けました。注射薬の説明をしていただいたとは思うんですが、頭に入ってこない。気持ちが付いていかなかったんです。また、飲み慣れない薬をいきなり飲んだためか、体の中がショックを受けているような感覚に陥りました。胃腸の調子も悪いし、体の力も奪われるし...何だか気力が湧かなくなって、その病院には行くのをやめてしまいました。

 今思えば、その頃はリウマチの炎症症状が一番強かった、燃え盛っていた時期だったんです。一方で、舞台の仕事はやめたくない。そのため、痛みを抑えるためにドクターショッピングを繰り返していました。公演の時は、各地でステロイドの関節注射を受けて痛みを抑えながら舞台に立ち続けましたよ。

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