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朝起きた時などの突然の目まい、自宅でできる運動療法とは

 2013年01月24日 11:47

 朝起き上がる時や洗濯物を干そうと上を向いた時に、目まいが突然起こる―。これがたびたび表れるようなら「良性発作性頭位目まい症」が疑われる。「聞き慣れない名前ですが、目まいを起こす病気の中では最も多いのです」と、市立吹田市民病院(大阪府)耳鼻咽喉科の堀井新部長は話す。治療は運動療法が効果的という。

吐き気や嘔吐も

 良性発作性頭位目まい症は、起床時や夜中にトイレに起きた、寝返りを打った、洗濯物を干そうと上を向いたり靴を履こうと下を向いたりしたときなどに、自分や周囲がぐるぐる回るような症状が起こる。

 「1回の目まいの時間は1分程度と短いのですが、頭を動かすたびに起こるため、患者さんは一日中目まいがすると訴えます。ひどい場合は吐き気や嘔吐(おうと)を伴うことがあります」(堀井部長)

 急に立ち上がったときに起こる立ちくらみは、血圧が一時的に低下して脳への血流が不足して起こるが、良性発作性頭位目まい症の原因は耳にある。

耳石を元に戻す

 耳は外耳、中耳、内耳に分かれ、内耳には回転感覚を感じる三半規管がある。根元に重力や加速度を感じる耳石器があるが、耳石器の中の耳石が剥がれて三半規管の中にこぼれ、頭を動かすたびに動くことで目まいが起こる。

 治療は浮遊耳石置換法と呼ばれる運動療法を行い、耳石を本来の場所に戻す。三半規管の筒は左右に3本ずつあるが、どの位置に耳石がこぼれているかを診断する。仮に左の後半規管に耳石が確認された場合の運動療法は、

  1. 座った姿勢で首を左に45度ねじる
  2. そのまま体を後ろに倒し、次に顔を右に向ける
  3. そのまま体を右側に向けてから起き上がる―の順番で行う

 「1日に1~2回、起床時などに行います。自主的に石を動かすので、必ず目まいは起きます。放っておいても3週間ほどで耳石は元に戻りますが、運動療法を行えば1回で治ることもあります」と堀井部長は話している。

(編集部)

2011年2月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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