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効果あり過ぎ? キャンドルブッシュで下痢など被害報告

 2014年01月29日 10:30

 国民生活センターは1月24日、便秘やダイエットなどに効果があるとして販売されているマメ科(センナ属)の植物「キャンドルブッシュ(ハネセンナ)」を含む健康茶について、下痢などの健康被害が5年間で21件報告されたとして、注意を呼びかけた。消費者から「効果があり過ぎる」との相談を受けた同センターが15銘柄を分析した結果、カップ2~3杯分で医薬品と同じ量の下剤成分「センノシド」が含まれていることが分かったという。

他の下剤的成分も

 キャンドルブッシュは南米原産のマメ科の植物で、医薬品として使われている同属の植物センナと同じく、下剤成分センノシドが含まれていることが分かっていた。健康茶などによく使われており、便秘やダイエットに効果があるとされているものの、有効性や安全性に関する十分なデータがなかった。 

 キャンドルブッシュを含む健康茶はドラッグストアやインターネットなどを中心に販売されているが、同センターには2008年4月1日から2013年12月13日までの5年間でこの健康茶に関する健康被害の相談が21件(下痢などの消化器障害18件、その他の傷病および諸症状3件) 寄せられた。

 そのため、同センターは市販のキャンドルブッシュを含む健康茶15銘柄の成分を調査。その結果、約半数の銘柄でカップ2~3杯の量に医薬品と同じ量(12ミリグラム)以上のセンノシドが含まれていることが分かった。また、キャンドルブッシュ以外にもおなかが緩くなる成分が含まれていたという。 

 15銘柄中13銘柄には具体的な1日の摂取目安量が表示されておらず、多く摂取をした場合に下痢になる可能性がある旨の注意表示をしていた銘柄はなかった。

 そのため、同センターは消費者へ次の3つの注意を呼びかけている。

  1.  キャンドルブッシュを含む健康茶には下剤成分のセンノシドが含まれており、人によっては激しい下痢を起こす可能性がある
  2. キャンドルブッシュの有無は原材料表示で確認してほしい
  3. 広告で「医薬品ではない」「センナと異なる」などと記載している銘柄があるが、キャンドルブッシュはセンナの同属植物であり、医薬品成分であるセンノシドが含まれているため、摂取には注意が必要 

 一方、メーカーに対しては注意表示や1日の摂取目安量を表示し、広告の表現を改善するよう要望。行政にはメーカーへの指導や、キャンドルブッシュの取り扱いについて検討するよう求めている。 

 なお、同センターのプレスリリースには、成分を調査した全銘柄が紹介されている。

(編集部)

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