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日焼け止めの上手な使い方―耳、首筋、胸元など忘れずに

 2014年04月24日 06:00

 日差しが強くなる季節を迎えて、紫外線対策では日焼け止めの使い方に注意したい。また、妊婦や成長期の子供では、紫外線に必要以上に神経質になると悪影響がある。紫外線の正しい理解が第一だ。日焼け止めの上手な使い方について、東京慈恵会医科大学第三病院皮膚科の上出良一教授に聞いた。

UVAとUVBがある

 紫外線の浴び過ぎは白内障をはじめ、皮膚がんや皮膚の老化を起こすことはよく知られている。このため紫外線の強い季節は日傘、つばの広い帽子、長袖シャツ、手袋、サングラスに加え、日焼け止めを愛用する人は多い。誤解されがちなのが使用法だと、上出教授は次のように話す。

 「日焼け止めを塗っているから大丈夫といった過信は禁物です。紫外線にはUVAとUVBがあり、それぞれ買い物など日常生活で浴びる量と屋外でのレジャースポーツ時に浴びる量は異なります。まず、このことを理解して自分の生活シーンに合ったものを選んでください」

 市販されている日焼け止めには、UVAの遮断効果を示すPA、UVBの遮断効果を示すSPFが表示されている。

手の甲にも塗る

 いずれも数値が高いほど遮断効果は高い。目的に応じて選ぶとよいが、塗り方を誤ると効果を期待できないという。

 「しっかり塗ったつもりでも量が足りないことがあります。また、塗る部位も顔に集中しがちですが、耳、前後の首筋、首から胸にかけて、手の甲にも必要量を満遍なく塗るといいのです」

 見逃しやすいのが耳。実際、耳の皮膚がんが問題視されているという。

 気を付けたいのは、発育盛りの子供、妊婦や授乳中の母親は、紫外線に過度に神経質になると逆効果になること。

 上出教授は「紫外線の弊害は多いのですが、一方で骨の成長に必要なビタミンDを作る働きもあります。足りないと子供や胎児の成長に悪影響を及ぼす恐れがあるので、過度に神経質にならないように」とアドバイスしている。

(編集部)

2013年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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