関空のエボラ疑い女性は陰性、マラリアの病状も安定
2014年11月08日 19:50
厚生労働省は11月8日、エボラウイルス病(エボラ出血熱含む)が流行している西アフリカのギニアから関西国際空港へ同7日に到着し、発熱症状のあったギニア国籍の20歳代女性について、血液などの検体を国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)で分析した結果、エボラウイルスは陰性だったと発表した。女性はマラリアと診断されているが、容体は安定しているという。症状が治まった後、りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)から退院する見込み(関連記事:エボラ疑い60代男性は陰性、検疫所の指示守らず)。
退院後3週間は検疫所に報告
厚労省などによると、女性は11月6日にギニアを出国。アラブ首長国連邦ドバイを経由し、エミレーツ航空EK316便(ボーイング777型、乗客乗員238人)で同7日夕方が関西国際空港へ到着した。
検疫所で女性は体の不調を訴えていなかったものの、体温が38度を超えていたため、指定医療機関のりんくう総合医療センターに搬送され、検体を感染研村山庁舎で分析していた。
女性は迅速診断キットで熱帯熱マラリアが陽性だったが、容体は安定している模様。症状が治まった後、医師の判断によって退院する見込みだが、退院後3週間程度は、検疫所に健康状態の報告が求められるという。
(小島 領平)