子どものうつ病と一言にいっても、児童期のうつ病は大人のようにうつ病らしい症状があまり出ないのが特徴で、「不眠などの睡眠異常」「食欲の低下」「体重が増えず、むしろ痩せる」などといった身体症状に出たり、症状をよく表現できず「腹痛」「頭痛」などを訴えることも。さらに、小学校の高学年から中学生の思春期になると、それまでの児童期までとは少し違う症状が見られ、元気がない、疲れやすい、集中力がなくなるといった症状が多く、動くのが億劫になって引きこもりのような状態になることもある。こうした児童、思春期のうつ病に薬物療法の効果がほとんどないことを英国オックスフォード大学の国際研究グループが医学誌「Lancet」(2016;388:881-890)に発表した。