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髪や頭皮に大敵なのは、やっぱりストレス!?

 2016年10月13日 06:00

 お肌や髪の毛にとって、ストレスは大敵。ストレスフルな生活を送っていると、肌によくない、白髪や抜け毛が増えるなどとよく言われるが、実際はどうなのか。今回、ストレスが髪や頭皮に与える影響について調べた研究から、ストレスが強いほど、後頭部の毛髪の太さが細い、一つの毛穴から生える毛髪の本数が少ない、頭皮の状態が硬いなど、髪や頭皮はさまざまなダメージを受けることが明らかになった。マンダム(大阪市)とあやこいとうクリニックの伊藤史子院長による本研究の結果は、日本美容外科学会などで発表されるという。

「血清尿酸値」が新たなストレス指標に

 ストレスがなぜ髪に悪いのか、どのように毛髪や頭皮に悪影響を及ぼすのかについては明らかにされていない。そこで今回、研究グループは、30~40歳代の男性24人を対象に、ストレスが髪や頭皮に与える影響について詳しく調べた。

 「コルチゾール」は、ストレスに反応して分泌されるホルモン(ストレスホルモン)の一種。唾液中のコルチゾール濃度は、ストレス度の指標となりうる。

 研究グループが、ストレス度の指標として唾液中のコルチゾール濃度を測定したところ、コルチゾール濃度が高い人ほど、後頭部の毛髪径の値が低かった。

 唾液中コルチゾール濃度は、ストレスの強度を調べる手法として有用で、一般的にも用いられている。しかし、日によって変動が大きく、1日のうちでも変動が見られ、安定した測定が難しいといった課題もあるという。

 そこで、研究グループは、他のストレス指標がないか模索したところ、唾液中コルチゾール濃度に比べ、測定が簡便で、数値の変動が安定している「血清尿酸値」が、新たなストレス指標として浮上した。

 対象者の血清尿酸値を測定した結果、血清尿酸値が高い人ほど、後頭部の毛髪における毛穴当たりの毛髪の本数が少なかった。また、血清尿酸値が高い人は、頭頂部の頭皮が硬いことも分かったという。

 研究グループは、これらの結果を踏まえ、「ストレスによる頭皮や毛髪への悪影響を改善するためには、頭皮を柔らかく保つことが重要」とコメントしている。

 ストレスを溜めないようにするほか、頭皮を柔らかくするマッサージをするなど、私たち自身が髪や頭皮のために努力できることもありそうだ。

(あなたの健康百科編集部)

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