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たった20秒で健康に!?話題の爪もみ法を試す!

 2016年11月24日 10:30

 時間がない、生活スタイルを変えたくない、運動は嫌だ...そんなズボラな人にぴったりな健康法があると耳にしました。何でも、爪をもむだけ、たった20秒でできるというのです。さらに、どの指の爪をもむかによって効果が違うらしい。果たして本当に効果があるのか、不健康代表ともいえる私、男性記者が検証してみました。

もみ方も適当でOK!?

 爪もみ健康法は、名前の通り爪をもむことで健康になれる、というもの。この方法を解説しているサイトでは、爪の根元にはリラックスを司る自律神経である副交感神経を刺激するツボがあり、それをもむことで副交感神経を活発化させる効果があると紹介されています。ストレスの多い現代社会では、緊張を司る交感神経が過敏になっている状態にあるといいます。それが、爪もみで副交感神経を刺激することで、自律神経のバランスが取れて健康になるのだそう。

 上記のサイトによれば、もむ指によって以下のように、それぞれ効果が違うらしい。足ツボのようなものでしょうか...。

 なお、この中で薬指に関しては、交感神経を刺激するツボとなっており、副交感神経を刺激し、リラックスを得るためには不適切で、特に就寝前に行うと安眠を妨げてしまうとのこと。また、効果が欲しいのが薬指のものだけであったとしても、薬指だけをもんでいると体の免疫力が下がるという研究結果もあるという、ある意味で危険なツボのようです。

 もみ方は、下記写真のような形で、爪の根元の側面を、もう一方の手の親指と人さし指で押さえるようにし、各20秒ほど刺激をするだけ。断続的に押してもいいし、持続して押すのもよし、さらに押したまま指をブラブラさせるのもOKと、秒数さえ守れば、適当でもよさそう。これを一日3回まで行えばいいそうです。薬指を除く両手の指を行っても、合計160秒。3分足らずで行うことができます。

 簡単過ぎて時間もかからず、なおかつある程度適当でもいいというこの爪もみ健康法、さすがに効果があるのか疑わしくなりますよね。筆者は幸いにして大病に侵されてはいないものの、腰痛や肩凝りに悩まされる極度の肥満体型。特に小指をしっかりもむようにし、1週間、薬指を除いた4つの指の爪もみを1日3回行いました。

効果の実感薄く...薬指をもむと?

 実際にやってみると、この爪もみというのはなかなか気持ちが良い。パソコンなどで疲れた指の凝りがほぐれるような感じがするため、ついつい何度もやりたくなりますが、効果の検証のためにグッと我慢します。ただ、寝る前にこれをやるのはマッサージとしての効果もあってか、確かに寝つきが良くなったような気がしました。

 ところが4日目、肩凝りがいつもより重く感じるように。先ほどのサイトによれば、まれにこういった症状が起こるものの、それは効いているサインなので、続けた方がいいとのこと。しかし、我慢して続けてみても肩凝りの重さは変わらず、その他の効果も感じることなく1週間が過ぎてしまいました。ちなみに、肩凝りは爪もみをやめると元のレベルに戻りました。

 寝つきが良くなった一方、肩凝りが若干ひどくなった―。これだけでは納得がいかないため、追加の検証として、あえて危険だといわれている薬指の爪をもむことに挑戦! 再び1週間行ってみました。

 大きな変化はないだろうと高をくくっていたのですが、検証開始から6日、体調の悪化を感じて体温を測ってみたところ37.4度。生活習慣や環境のせいなのか、それとも爪もみのせいなのか...。

 この結果を受けて言えることは、指の先をもむと気持ちが良く、リラックスでき、就寝前に行えば寝つきも良くなるということ。さらに、薬指の爪だけをもんだら、風邪をひいたということです。とはいえ、後者は因果関係が不明です。

 はり・きゅう治療の効果は科学的に証明されているものもあるので、同じくツボを刺激する爪もみも、もしかしたら今回の検証で実感できなかった効果が本当はあるのかもしれません。つらいものでもないし、毎日続けるにはちょうどいい手軽さでもあります。それでも、薬指の爪だけは避けた方がよいでしょう。

(文・写真/阿左美賢治)

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