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術後の頭痛、気を付けるべき人は?

 2016年12月19日 06:00

 手術はそれ自体辛いものだが、術後に起こるさまざまな症状に苦しめられることがある。術後の頭痛もその1つだ。この度、ギリシャのアテネ大学の研究グループが、緊急ではなく、計画的に手術を行った患者を対象に、術後に起こる頭痛のリスク要因を調べたところ、女性であること、セボフルランという吸入麻酔液を使用すること、手術中の低血圧、喫煙―が術後の頭痛を招く要因になることが分かったという。詳細は、医学誌「Journal of Anesthesia」(電子版)に掲載されている。

28.3%に術後の頻回な頭痛が出現

 今回、研究グループは、術後に頻発する頭痛の要因を調べるため、計画的手術を行った446人を対象に、術前と術後5日間に頭痛の発生状況を尋ねた。また、性別、生活スタイル、手術の内容、使用した麻酔薬のタイプと種類、術中に起こった悪影響などを記録した。

 その結果、術後に度々頭痛が起こったのは、対象全体の28.3%だった。手術をする前から頭痛持ちだった人に限ると、その41%に術後の頻回な頭痛が見られた。一方、術前に頭痛歴のなかった人のうち、16.2%で術後に頭痛が頻発した。

 術後の頭痛を招く要因として、女性であること、麻酔薬セボフルランの使用、手術中の低血圧、喫煙が挙げられた。術前に頭痛歴のなかった人に限定したところ、女性、セボフルラン、術中の低血圧のほか、カフェインの摂取が頭痛の要因となったが、喫煙との関連は見られなかったという。

(あなたの健康百科編集部)

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