何らかの精神疾患があり向精神薬を服用している人が自動車事故を起こした―などと聞けば不安になるかもしれない。しかし、闇雲に怖がり、運転を禁止するだけが策ではない。厚生労働省は、このほど、抗うつ薬のセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者に対して、一定の条件付きで車の運転などを許容するよう、薬の添付文書「使用上の注意」の改訂を製薬企業に指示した。それを受け、日本精神神経学会などの関連4学会は、先ごろ合同で声明を発表。添付文書の改訂について、患者の社会生活を中心に考えての決定だと評価した一方、薬が運転に影響しないことを無条件に保証したものではないと釘を刺した。