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前立腺がん手術はロボットがベター?

 2017年02月17日 06:00

 前立腺がんは、日本の男性がん全体の約14%を占め、患者数は約4.7万人。65歳前後からリスクが顕著に高くなるといわれ、日本人は欧米諸国より低く、欧米諸国の中では米国黒人の罹患率が最も高くなっているという。前立腺がんの手術については、内視鏡手術支援ロボットのダ・ヴィンチを使った手術が普及し、日本では2012年に保険適用となった。開腹手術の方が費用が安く、このロボット支援手術は費用が高くなるためそれに見合う「メリット」が得られるかについて議論がなされてきた。この前立腺がんに対するロボット支援手術と開腹手術の比較について米国の研究グループが医学誌「The Journal of Urology」(2017 Jan;197(1))に発表した。

死亡リスクは同等だが、追加治療の必要が少ない

 同グループは、米国のメディケア・データーベースから2003~12年に前立腺がん手術を受けた1万5,591人を抽出。6,430人がロボット支援手術、9,161人が開腹手術を受けていた。ロボット支援手術の割合は、2003~04年の13.6%から2011~12年には72.6%に増加していた。

 ロボット支援手術と開腹手術の死亡リスク、術後の追加治療の必要などを比較した。解析の結果、およそ6.5年の追跡で、ロボット支援手術と開腹手術の死亡リスクはほぼ同等であったが、追加治療の必要がロボット手術は開腹手術に比較して0.78倍と明らかに少なかったという。

(あなたの健康百科編集部)

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