西口洋平さんは、35歳だった2年前にがんと診断された。5年生存率わずか数%といわれるステージ4の胆管がんだった。治療費のこと、余命のこと、当時まだ6歳だった娘のこと、専業主婦の妻のことなど、心配事や悩み事は尽きなかった。しかし、ひょんなきっかけから、西口さんは今、同世代で子どもを持つがん患者がつながり、語り合える「場」を提供するコミュニティサービスを主宰している。「キャンサーペアレンツ」と名付けたこのサービスは、同じがん患者を中心に550人以上が登録しており、東京や大阪などでワークショップを開催するほどの盛り上がりを見せている。「同じがん患者でもそれぞれの悩みや夢は十人十色。1人1人の声を社会に発信していきたい」と語る西口さんを取材した。