注意欠如・多動性障害(ADHD)を根本的に治療することは、現在の医療では難しい。しかし、不注意・多動性・衝動性といった特性ゆえ、周囲の環境とのバランスが悪いと感じるようなら、心理・社会的治療や薬物治療でそのバランスを改善することはできる。ただ、過去の研究で、ADHD患者は、アルコールや薬などへの依存が強くなる「物質使用障害」が現れるリスクが高いと報告されていることから、薬物治療への懸念も残る。そのような中、米国のインディアナ大学の研究グループから、ADHDの薬物治療に関する研究結果が報告された。10代および成人のADHD患者に薬物治療を行っても、物質使用障害に陥るリスクは低いことが分かったという。詳細は、6月29日発行の医学誌「The American Journal of Psychiatry」(電子版)に掲載されている。