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アスピリンが早産を回避か

 2017年10月25日 06:00

 妊娠中期以降に高血圧と蛋白尿が現れる「妊娠高血圧腎症」。出産年齢の上昇に伴い患者も増えているといい、脳出血や早産、流産の原因となることもある。このたび、英国をはじめとする共同研究グループは、妊娠高血圧腎症のリスクが高い妊婦に、解熱鎮痛剤として広く使われているアスピリンを少量投与すると、妊娠高血圧腎症の発症抑制に有効であると報告した。詳細は、8月17日発行の医学誌「New England Journal of Medicine」(2017;377:613-622)に掲載されている。

妊娠高血圧腎症かつ早産が、アスピリン群で低値に

 研究グループは、妊娠高血圧腎症のリスクが高そうな妊婦1,776人を抽出。妊娠11~14週から36週まで、少量のアスピリン(150mg/日)または偽薬を投与し、その有効性を調べた。

 解析の対象となったのは、アスピリン群798人、偽薬群822人だった。

 解析の結果、妊娠高血圧腎症を発症し、なおかつ妊娠37週未満の早産となったのは、偽薬群が4.3%だったのに対し、アスピリン群は1.6%と明らかに少なかった。

 なお、両群とも薬の服用はしっかり守れていた。また、生まれてきた子どもへの影響には、両グループで差がなかったという。

(あなたの健康百科編集部)

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