体重に体温、血圧、歩数など、個人で管理するヘルスケア関連の情報は多様で、近年はその活用にIT技術が役立っている。インターネット調査会社マイボイスコムが2017年9月、男女約1万人を対象に実施した健康家電に関する調査では、健康状態の測定結果を管理・チェックする方法として、「スマートフォン(スマホ)やタブレットPCのアプリ、Webサービス」を挙げる回答が多かった。その割合は、同社による3年前の調査時からおよそ倍になり、スマホなどによる健康管理が浸透しつつあることが示された。
じわり浸透、スマホで健康管理
schedule 2017年10月31日 公開
健康管理アプリの利用は約2割
今回の調査対象は、10代以上の男女1万709人。男性が53%で、10~40代が全体の46%を占めた。
調査結果によると、健康状態の測定結果を管理・チェックしている人は約3割で、その方法は「手帳やノートなど」が13.3%、「スマホ、タブレットPCのアプリ、Webサービス」が8.0%、「パソコン」が5.7%となった。3年前の調査では、「スマホ、タブレットPCのアプリ、Webサービス」との回答が4.5%であり、この3年間でスマホなどを使った健康管理が広がっている傾向がうかがえた(図)。
図. 健康状態の測定結果を管理・チェックする方法
(プレスリリースより)
また、スマホやタブレット端末向けの健康管理アプリを利用している人は全体の2割弱で、その半数が「歩数計・活動量計」「体重管理・記録」の機能を持つアプリを導入していた。
20代女性は体重・体脂肪計、50代以上は血圧計をよく利用
健康管理に用いる家電製品の所有状況に関しては、6~7割が「体重計・体脂肪計」「電子体温計」を、4割強が「血圧計」を持っていた。
また、これらを直近1年間で利用した割合は「体重計・体脂肪計」が7割弱、「電子体温計」が5割弱、「血圧計」が3割強であった。性・年齢別に見ると「体重計・体脂肪計」は20代女性、「電子体温計」は20~30代女性、「血圧計」は男女ともに50代以上で高かった。
なお、直近1年間に健康管理用家電を「スマホと連携して利用している」とした回答は6.9%であった。
性別や年齢によりそのツールは異なるものの、全体的にヘルスチェックのIT化は今後も進みそうだ。
(あなたの健康百科編集部)

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