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2月4日は世界がんデー

 2018年02月04日 06:00

 国際対がん連合(UICC)は2000年2月4日にパリ憲章を採択し、2月4日を世界がんデー(World Cancer Day)と制定した。パリ憲章はがんの治療・予防の研究促進、がん患者へのサービス改善、世論の喚起、対がん国際共同体の動員を目的としており、パリ憲章を世界の人々の心に留めるために世界がんデーを制定した。

 がん細胞と正常細胞の違いをゲノムレベル・分子レベルで解明し、がんの増殖や転移に必要な分子を特異的に阻害する分子標的治療が注目されている。細胞内に容易に入り細胞内の標的に作用する低分子薬剤やがん細胞表面の特異的な標的に作用するモノクローナル抗体が開発されているが、標的があるがんかどうかの検査が必要である。昨年(2017年)11月に米食品医薬品局(FDA)は、全ての固形腫瘍に対する総合的ゲノムプロファイリング検査(Foun­da­tion One CDx)を初めて承認した。同検査はがんの成長を促進することが知られている324の遺伝子異常の全てを検査でき、ある型の非小細胞肺がん、黒色腫、結腸直腸がん、卵巣がん、乳がんなど17の特異的な標的治療(11の標的治療は第一選択になっている)が承認されているがんも検査できる。同検査は現在は生検組織での検査であるが、将来は血液でできる液体生検検査(liquid biopsy test)になる予定である。

(あなたの健康百科編集部)

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