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3月3日は耳の日・ 世界聴覚デー

 2018年03月03日 06:00

 耳の日は、難聴と言語障害を持つ人々の悩みを少しでも解決したいという社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により1956年に制定された。その前年の3月3日には、難聴研究会(現・日本聴覚医学会)が聴力保護の日として無料相談を行った。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに難聴で悩んでいる人々の相談や、一般の人々に耳の病気や耳の大切さを知ってもらうための活動を行っている。3月3日をミ(3)ミ(3)と読む語呂合わせから制定されたが、この日は電話の発明者で、聾教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもある。

 一方、耳の形が3に似ていることから、2007年に世界保健機関(WHO)が世界聴覚デーを3月3日に制定し、毎年テーマを決めて活動している。今年(2018年)のテーマは「Hear the future」である。

 日本での難聴の有病率は男性では65〜69歳が44%、70〜74歳が51%、75〜79歳が71%、80歳以上が84%、女性ではそれぞれ28%、42%、67%、73%と推計されている。難聴の有病率は増加傾向にあり、予防およびリハビリテーション・補聴器へのアクセスが必要である。補聴器が必要と思われる患者は、補聴器相談医に紹介するとよい。難聴が重く身体障害者に該当する人は、市区町村の福祉関係窓口への給付申請により、補聴器を購入する際に一定額の費用が支給される。

(あなたの健康百科編集部)

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