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3月24日は世界結核デー

 2018年03月24日 06:00

 1997年に世界保健機関(WHO)が結核根絶への誓いを新たにするため、ドイツのロベルト・コッホが結核菌を発見し演説した日である1882年3月24日にちなんで、毎年3月24日を世界結核デーとした。この日の前後に、世界中で結核撲滅に向けてさまざまなイベントが行われている。

 WHOは昨年(2017年)11月にGlobal tuberculosis report 2017を発行した。2016年の世界の結核死は170万人、新たな発病は1,040万人、リファンピシン耐性結核の発病は60万人(そのうち多剤耐性結核は49万人)であった。2030年までに結核死を90%、結核発病率を80%減らすのが目標で、今年のテーマは「結核のない世界への指導者募集:結核撲滅の歴史をつくれる」である。低栄養、HIV感染、喫煙、糖尿病、アルコール多飲は、結核の危険因子である。結核を疑った場合は胸部X線撮影(所見があれば胸部CTを追加)、喀痰(出せなければ空腹時胃液)塗抹・培養・PCR検査、血液でTスポットⓇ.TBまたはクォンティフェロンⓇTBゴールド検査を行う。それらの血液検査はBCG接種や非結核性抗酸菌の影響を受けないため特異度が高いが、感染から陽性化まで8〜10週間かかり、陽性であっても最近感染が起こったのか、長期間経過しているのか、自然治癒後なのかは判定できない。

(あなたの健康百科編集部)

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