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鳥インフルエンザにあらためて注意喚起

 2018年04月09日 06:00

 外務省は、今年(2018年)2月に中国でH7N9鳥インフルエンザの死亡例が確認されたことから、中国では生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立ち入りを避けるなど、その予防に心がけるようあらためて注意を呼びかけている。

中国ではこの半年で2例死亡

 A型インフルエンザウイルスのH7N9亜型は、2013年3月に初めてヒトへの感染が確認されたタイプである。

 世界保健機関(WHO)の発表(今年3月時点)によると、2013年以降、H7N9亜型の感染は1,567件報告されており、そのうち615例が死亡しているという。ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていない。

 現時点で、この亜型の感染源(宿主)は不明である。感染した鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、フンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、ヒトの体内に大量のウイルスが入った場合に、まれに感染すると考えられている。

 症状については、海外におけるこれまでの報告によると、多くの患者に発熱や咳、息切れなどの症状が見られた。そして、重症の肺炎に進展し、呼吸不全により死に至るケースも見られたという。

 中国の国家衛生・計画出産委員会は、2017年10月〜18年2月の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者は3例で、うち2例が死亡したと発表している。中国ではこれまでにも多くの感染例が報告されており、例年冬季に流行しているが、外務省では渡航者に対して引き続き予防に心がけるよう呼びかけている。

 外務省による鳥インフルエンザに対する予防策は以下のとおり。

一般的な予防策

・休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける
・手指などの衛生保持に心がける
・咳やくしゃみなどの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける
・温度の変化と乾燥しすぎに注意する
・高熱、咳、呼吸困難などの症状が見られたときは、適切なタイミングで専門医の診断を受ける

具体的な予防策

・生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立ち入りを避ける
・死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける
・鳥の排泄物に汚染されたものとの接触を避ける
・手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける
・外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをするなどの対策を心がける

(あなたの健康百科編集部)

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