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赤肉を多く食べるとNAFLDになりやすい

 2018年04月16日 06:00

 イスラエル・University of HaifaのShira Zelber-Sagi氏らは、赤肉を多く摂取している人では非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)やインスリン抵抗性が起こりやすいと、J Hepatol(2018年3月15日オンライン版)に報告した。

NAFLDは対象の約4割、インスリン抵抗性は約3割

 NAFLDはお酒をあまり飲んでいないのにもかかわらず肝臓に脂肪がたまる病気で、肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧などを併発することが多い。またインスリン抵抗性は、インスリンが十分に分泌されているのに効果が発揮できない状態を指し、糖尿病の原因となる。

 Zelber-Sagi氏らが調査したのは、大腸内視鏡検査を受けた40〜70歳の男女。NAFLDと診断されたのは対象の38.7%で、インスリン抵抗性ありと判定されたのは30.5%だった。

 普段食べている肉の種類の割合を質問したところ、赤肉が3分の1、白肉が3分2であった。赤肉とは、牛や豚、羊といった赤い色をした肉のことで、脂肪分が少ない部分を指す赤身ではない。肉の色が白い鶏肉や七面鳥などは白肉と呼ばれる。

高熱調理でもインスリン抵抗性に

 調査の結果、赤肉を多く取っている人たちがNAFLDを発症するリスクは、そうでない人たちの約1.5倍高く、インスリン抵抗性のリスクは約1.6倍高かった。

 さらに、赤肉の焼き加減や高熱で調理したときに生じる複素環式アミン(HCA)が、インスリン抵抗性に及ぼす影響についても調べた。その結果、焼いた状態がウェルダンまたはベリーウェルダンの赤肉およびHCAを多く取っていた人たちのいずれも、インスリン抵抗性になるリスクが明らかに高いことが分かった。

(あなたの健康百科編集部)

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